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中身で勝負 [砥石]

本日、またもや届きました  砥石4丁

右から大きい順に並べました。

価格は高い順に左から・・・・・・・・・

人と同じく見た目で判断したらダメです 中身で勝負です 

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中山の巣板 1.5kg 重いです 

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 奥殿本巣板 オレンジ激硬  ほんまに硬くて硬くて

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中世中山 戸前赤環梨地

水をかけると赤く環巻が現れます。 滑らかで砥ぎやすいです。 

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 奥殿 本巣板 白羽二重

まさに羽二重 目が細かいです。砥ぎ感も◎ 

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やはり高い方が砥ぎ易く良い砥石です

中身が大事なのがよくわかる砥石でした。

 

 

 


専用台 [砥石]

先日は砥石の補修をやってて時間があったので

砥石の専用台を作ってみました。

というのも普通の砥石は平らなので問題ないのですが

自分で磨いたこっぱ砥石は形が不揃いで底が不安定なので

物によっては砥ぐときにガタついたり、又上面と並行にならないので

極端に斜めになると砥ぎにくいので石に合った土台をつくります。

今回のは細くて底の平面が少なくガタつきをなくすために作りました。

用意するものは1・木材(適度に厚みがあればよいですが薄くても可) 2・底の形に合わせて彫る彫刻刀

3・型取り兼、固定用のシリコン 4・あと鉛筆、サランラップ、カッター、手袋など

 

1、まずは適当な大きさに木材を鋸で切断し、砥石を台に置き鉛筆で外枠に合わせて

マークします。

2、彫刻刀を使って鉛筆で書いた内側を適度に掘っていきます。

この彫刻刀は子供が小学校で使っていたものでとても役に立ちました 捨てずに取っといてよかったです。

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 3、程よい形に彫れたら次の作業へ進みます。

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4、掘った所にシリコンを盛っていきます。

あとでカッターで好きな大きさにカットできるので大目に塗ります

ホームセンターで売ってる安いもので良いです

見た目は透明のクリアタイプのものが良いと思いますが今回は

抗菌タイプで変性シリコンタイプの白(正確には淡いクリーム色)にしました ※塗装もできます

 

5、適度に持ったら次にサランラップをその上に敷きます。

※そのまま砥石を乗せてしまうと取れなくなりますので必ず敷いてください。

 

 

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6、砥石をゆっくり載せて、砥ぎ面が平らになるように押さえつけ、

  溢れたシリコンを寄せて側面を覆うような感じにします。

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 今回は二つ作って乾かします

※乾燥中はむやみに触らず我慢して待ちます(天候によりますが2日はみておいた方が良いでしょう)

 

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 2日後

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乾燥するとゴム状になり、適度なクッションもありますので座りはなかなか良いです

試しに砥いでみました。

真っ黒な砥汁が出ますが水で洗うと綺麗に流れて掃除が楽です

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最後にラップのはみ出てる部分をカッターで切り取り、シリコンの余分な部分も取り除くと完成です。

今回は濡らしてしまったのでもう一回乾燥させます。

 

不定型な物や座りのわるいもの等、どんな砥石でも対応できるので

とても便利です、難点は一品〃形が違うのでオーダものになる事です

ただし、使い終わったらシリコンは柔らかいのでカッターで切り取り次の型に

合わせて何度でも再生できるのでとても便利ですよ

お試しあれ    

※シリコンはシリコンチューブ用のガンがないと使えませんので必ず

ガンも一緒に購入してください(300円ほどで買えます) またシリコンは一度使うと

保存が悪いと硬化して使えなくなりますので使い捨て感覚で使うか、一度にたくさん作るようにしましょう

 

 


補修 [砥石]

夏休みなので補習  いや補修です。

お盆休み最終日でした。

今日はこっぱ砥石を作ったんですが

良いものが出来ました。手前4個が ナイスな物でした

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これは一際大きいサイズの巣板ですが 

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 断面を見るとざっくり ・・ 層はほぼ水平で「よろい」では有りませんが 割れてましたw

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天然砥石は京都産のように層なりの物は

手入れを怠るとあとで後悔します。

必ず、使ったら水気を吹いてタオルや布で包んで保管しましょう

水に漬けっぱなしは厳禁、濡れたまま日干しにしたり、冬場にそのままにしておいたり

すると、砥石が溶けたり、写真のように乾いた時にパックリ開いたり、最悪途中で割れたりします。

元々層の剥離が起きやすいものなので

断面を見てひびが入ってる物や、落して割れてしまったりとかの場合に

補修を行います。

 

私の場合、通常購入したら

側面と底面を透明ニスを吹付けます(ホームセンタで売ってる油性、水性クリアタイプ)

人に売る訳ではないので、その方が使ったあとの清掃も簡単で水の吸込みも少なく

見た目も光沢が出て、擦り傷や汚れも付きにくいのでそうしています。

人によっては天然肌そのままが好きな人もいますのでどちらでも良いかと思います。 

 

 そして今回の様に割れや欠けが発生した場合は

そうボンドでくっ付ければ問題なし?

というわけにはいきません。

ボンドで付けてしまうと砥ぐときに引掛りが出るのと、熱の温暖差等で

また割れたりします。

そこで、殆どの方が補修に使われているもの

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カシュー     そうですあのカシューナッツのカシューです

赤い部分は実で、緑色が殻になり中に例のナッツ(種)が入っています。

この緑色の殻を絞って作ったものがカシュー塗料になります。

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日本の漆(うるし) と同じ成分で漆も接着剤として古い時代から使われていますが

高価である事と、なんといってもかぶれてしまうので使うには勇気がいります

また漆は空気と湿度が重要になるため素人では扱えません

その点カシューは乾燥すると接着するので比較的楽に作業が出来ます。

どちらも色は茶褐色なのでこれを使うと砥石は真茶色になりますので

見た目は・・・・ 想像にお任せします

 

そのままではドロドロなのでシンナーなどで薄めて使います。

側面の保護(柔らかい砥石など)等にはやや薄めにして使います

手に付くと松ヤニみたいに と言っても解からないでしょうが

ベトベトします。ゴム手袋を使われることをお奨め

 

 

砥面に付くと後で処理が大変なのと、砥石に浸みて変色したりしますので

マスキングテープを貼って 

薄めたカシューを割れたところに何回かに分けて浸み込ませていきます。

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 状態によっては重石を乗せて隙間をなくした状態にしておきます。

あとは自然乾燥させて、重ね塗り、今回は3回行いました(天気の良い日で二日ほどはかかると思います) 

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 乾くと結構弾力があるので砥ぐ力で押しても大丈夫そうです。

他に欠けなどはカシューをそのままかやや薄めて接着し

動かさないように乾燥させます これも数日見ておいた方が良いと思います。

くれぐれも太陽で直接干さないようにしてください。

 

 


よろい? [砥石]

砥石には採れる層や色、サイズ、模様など

色んな呼び名があります 今回は「よろい」とは何ぞや???という事で

 

 

京都産の天然砥石は層(レイヤ)が重なり出来ているもので

他の産地物とは少し違います。

例で言うと九州 天草の備水砥や愛媛の伊豫砥などは

原石に方向性はなくどの向きでも加工、砥ぎが出来ます

しかし天然の場合は質と見た目(色や模様)も重視されるためカットされる方向は自ずと決まってきます 

服だって全く同じ素材で無地の白より色物更に柄物の方が価格も高いですよね

 

☆ 天然砥石のワンポイント 1

京都産の砥石は基本層なり(板目)に加工したものでないといけません(断面方向は柾目)

※例外で青砥と呼ばれる砥石は柾目に加工されるようです

判り易いように木材の構造です。 砥石の場合、年輪の用に丸く一周せずに1冊の厚い本だと思ってもらえばよいです 

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何故、板目かと言うと 

前にも書きましたが京都産の砥石は2億年かかって出来た層が積み重なり出来た砥石なので

当然、長い時をかけて積み重なった岩なので

層により硬さや色あい(模様)など違う場合があります。

※当然ですが同じ部位の砥石サイズでも組織が綺麗に揃った砥石ほど高価になります。 

従って、柾目(断面)方向に切った砥石は

層が混じってしまい組織の均一性や硬さなどが異なると

砥いだときに仕上がりに傷が付いたり、目が立っているので引っかかったりするわけです。

また、層の隙間に水が吸水されてしまい水持ちが悪く、また時には煎餅みたいにパリッと

真っ二つに割れたりします

 

砥石用語で 「よろい」 という呼び名があります

よろい=お侍さんが戦の時に身に着けてる具足で、屋根の瓦を思い出してもらえば一番判りやすいですが

砥石として四角く加工する際、板目(層が平行になるよう)にカットしますが

石一個が全て綺麗に平行になってるわけではありません これは木材でも同じ

砥石をカットする際、まずは断面を切って層の方向を確認しますが

原石の形によっては層を斜めにしないと砥石にならない物や途中から斜めになってる物もあるわけで

ならば捨ててしまえば良い事なのですが、それまでの労力を無駄にする事になり

とても良い石質で、実用に支障のないレベルの物であれば

多少層が斜めになってても使えるので

「よろい」 と呼ばれて売られます

 ※武士の鎧のように見えるの「鎧=よろい」と言われてるようです。 

当然、価値が下がるので同じ商品でもその分安く購入できます。

逆に綺麗に層が揃っている砥石は解かりますよねっ

 

☆  天然砥石のワンポイント

京都産の砥石は側面(断面)を必ず見る事

 ※中には側面が黒く塗られていたり、鑿のハツリ跡で判りにくく加工してあったり

4側面全部が皮(原石のまま)のままだったりするものがあるので、注意してください。

実際に手に取って見るとその砥石が価格に対して相応の石なのかは大体解かるようですが

画像だけではなかなか見分けずらいです 

またネットなどで砥石を買う際も、断面の画像がちゃんと載せてある砥石を見ると良いと思います。

 (最初から よろい と書いて有る場合は良心的だと判断しましょう)

 

 

 


道具から [料理]

休みの日とか たま~にですが嫁に代って晩飯作ったりしてるんですが

やはり何事も道具から?

料理に必要な道具と言えば

包丁、まな板、あとは鍋類

包丁は今も、砥石で毎日のように砥いでるので料理用と砥石の試し砥ぎ用に

何丁かあります。鍋はたくさんあっても使わないのと置く場所もないし

となると  まな板 

まな板は20年ほど使ってきた檜と樹脂製のものがあるのですが

檜の板が鉋の掛けすぎ(柔らかいので傷が付くのと汚れがひどくなったときに削り取ってます)で

薄くなったのでこの機会に新調することに

どうせ買うなら板前さんが使ってるような長いやつとか

と言いたいところですが家の台所にそんなもん置くスペースなんかないですよw

頃良い大きさのもので探して購入

 

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大きさは横600 縦400(最大) 厚み40mmの檜を買いました。

もちろん無垢板(一枚もので大きな節はありますが綺麗な板です) 

まな板らしく四角くカットもできたのですが

この形も自然ぽくていいかなと思って耳付きのままにしました。

やはり新品はいいですね

檜の香りがとてもいいです。水に濡らすとさらに香りが強くなります。

料理人さんが使ってるのは銀杏が多いようです

檜は香りはいいのですが少し柔らかいので包丁傷とか付きやすく

銀杏は檜のような独特な香りもなく料理にうつらないのと硬めなので結構好まれるようです。

 

自然木のまな板は手入れを怠ると

割れたり、カビが付いたりするので

使った後は必ず中性洗剤で洗うのと、干すときは水気を取って

陰干しを行う事(日に当てると板が反ってしまい木目から割れたりするようです) 

だそうです。

 

ついでに

義理母夫婦、弟夫婦にも買ってしまえということで

購入先に交渉したら気持ちよく引き受けていただきました。

結果、送ってきたのは↓

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我が家のより大きくて上等な板ではありませんか 木目も揃っていて綺麗です

幅は変わりませんが縦が450mmほどあり、耳付きで500mm の板という事でした。

結局、値段も3枚とも同じで

我が家のは切り出して間もないもので、後のは

数年寝かしてある材木からカットしてもらったものです。

当然、新しい方が香りは強いですが、寝かせてないので

反りが出やすく、割れやすい・・・・・・・・・

昔の桐の箪笥とかもそうです 寝かせて木の変形を出し切ってから

使うので長持ちします。 ハイ

お盆に電車に乗って持っていきました

丁度、まな板を買い替えようと考えてたようでジャストタイミングでした

とても喜んでくれたので持っていった甲斐がありました。

 

 

 

このまな板を見ていると何かに似ているんです

似ている・・   

似すぎている 

 

 

そう砥石です(結局砥石かよってツッコミはなしにしてください)

まな板の年輪をみてこれが砥石の場合断面(側面)になります

木材は一筋が一年ですが(昔小学校の理科で習いましたよね)

京都産の砥石は、おおよそ2億年(恐竜がいた時代より遥か昔になります)かかって今の層が出来たと言われてるので

鉱脈層の厚みが40mとすると 2000万年/4m  200万年/40cm 

5万年/1cmの計算になります  どんだけ~ と叫びたくなりますが

資料によると千年/1mmらしいです

それほど京都の砥石というのは凄い代物なのです。  

最初、日本の元はハワイ当たりの赤道上にあったらしいですが誰も見ておりません

火山の爆発や地殻変動により圧力が加わり、また余分な不純物が取り除かれ

日本が2億年かけて北上し、その鉱脈があるのが京都であった

 「砥石は王城五里を離れず」 と言う伝えにもあるように 鎌倉時代、

王城(平城京)からすぐ近くで砥石が採れたという事です

 そして世界に類を見ない質の良い砥石が京都産 本山と呼ばれるものなわけです。

世界でもヨーロッパ(ベルギー)とかアジアでは韓国や中国でも砥石はあります。

またアメリカでもアーカンソー州で採れる 一度は聞いたことがあると思いますが

アルカンサス砥石(Arkansas)と言うものがあります

日本砥石は水砥ぎなのに対し、オイルストーンと呼ばれ、油を含ませて使う砥石になります。

なぜ油を使ったかというと、非常に硬く、当時アメリカ(油産出国)は油より水の方が高く

結果的に油を使って砥ぐようになったからだと言われています。 

それ以外にも砥石の質が違うので水を付けてもほとんど吸わない(油は浸み込ませる)理由もあるようです

ここも日本と同じ理由で今ではほとんど採っていない

※人造砥石が性能も良く、主流になり、不便な山へ取りに行っても採算が取れない 

  今は一部の仕上げの用途で工業用や歯医者さんのメス等を砥いだりしています。

 

 

 

話がだいぶと逸れてしまいましたが

やはり何事も道具は大事です、

ですがそれに伴う技術(腕)もないと宝の持ち腐れになるのは事実なようです。

ですから暫くは自作のミニ砥石で我慢します。

 


でかいんだぜぇ [砥石]

お盆前に頼んでいた砥石がきました。

箱が重いんです。
なぜなら ・・・・・


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なぜなら
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なぜなら
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そうデカイんです
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この砥石で3Kgあります ( ̄- ̄)
通常サイズの5・6倍はあるのかも










おまけの伊豫砥こっぱ(愛媛県の砥石です。)
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このこっぱは
セリサイト(白雲母)とカオリナイト(珪酸塩化合物)を成分とした風化した雲母安山岩
セリサイトとカオリナイト  なんか響きがよいですね

用途は中山の硬い砥石の目立てに使います。
とても相性が良くていい仕事してくれます。
他に刃物の錆取りやガラス造形品の磨きなどに使われるようです





サイズものの伊豫はこんな感じ
白から茶系の環巻があります。
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シャカシャカという音をたてて砥げますよ











いつものこっぱ
袋の奥に平たい大きなのも見えます。

福袋みたいな感じで何が入っているかわからないので
毎回くじでも引いてるみたいで当たりがあると嬉しくなります。
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さてこのデカイのどう使おうか思案中ですが

たぶんもったいなくて物置に仕舞われるのだと
予想します。

今日もせっせと [砥石]

朝から雨が降ったり止んだりです。

京都では豪雨により家が水に浸かったり
高速道路は冠水で車が浸かって通行止めとか
Uターンラッシュで混む時で結構、大変だったのではないかと思います。
幸い、家の近くは浸水もなく平穏に過ごしていました。


ともあれ
家族は仕事とか学校とかバイトとかに出かけて一人だけだったので
今日もせっせと こっぱを磨いておりました。
左腕が少し筋肉痛であります。




先日の残りのカラス模様の石

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洗って
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磨いて
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砥いでみると
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硬くてよい砥石です。
カラスの裏側は変な模様になってます。茶色い泥ぽいものがあるので
砥ぎには向いてないようです。



花が咲いていたのでついでに
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カラスの横が当たりでした
天井巣板系のとてもよいものです。
肌理も細かく、仕上がりも上々
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横からの層理を見るだけで濁りがなく細かい層がよく判りますね。

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面も表は綺麗です 右の裏に巣が若干あるもののカラスも見えますね±0  (^o^)丿

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左は砥汁がすぐに出てパッと散ります  右は左よりやや柔らかく灰黒の砥汁しっとりした砥ぎ心地
両面ともさすがに肌理が細かいので滑走度抜群の砥石でした
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今日も起きたらまた磨くかっ
眠くなったので寝ます ξ・◇・ξ/~~~ オヤスミー

なんか入るだろ? [ワイルドだぜ]

家ではいつも挽きたてのコーヒを飲んでいます。

ネットで豆を購入してますが
たまたま、豆の入っている麻袋が売られていたので
ついつい購入してしまいました。

前から欲しいとは思っていたのですが
生豆の販売元により様々なデザインの袋があるのですね

売主様(コーヒ豆の販売業者)に無理言って出来るだけ
色使いの多い派手なヤツを3枚欲しいと伝えたら
今ならあるとのことだったので購入(デザインはおまかせで)


結構大きめの袋で幅が70cm 高さ90cm
デカいです。
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1枚は物置の砥石を載せる敷き布代わりに
残る2枚は車に積んで、何か入るだろ の軽いノリで置いてます。




そして袋の中から
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生豆なので齧ってみましたが
おいしくありませんでした(笑)
ワイルドだぜ~?






お気に入り [砥石]

毎日、暑いです
昨晩は、突然の雷と大雨で目が覚めました。

というのも、マイ砥石を作って陰干しをしていたのですが
突然の横殴りの雨だったと思うのですが
全部、ずぶぬれでせっかく乾燥させていたのに
きれいに洗われてました。

※天然は人造と違い水に長時間浸けると層が剥離してしまい
急激に乾燥が始まると割れてしまいます。
冬場も同様に水分を含んだまま放置すると・・・・パリッと割れてしまします。

夜中に濡れた砥石を布で拭いて雨風の凌げるとこへ移動しました。


と云うことで事なきを得ました

前書きが長くなりましたが
今回はお気に入りの砥石を紹介します。

お山により採れる石の層は同じなのですが
採れる場所により、同じ種類でも性格が変わるので
楽しいですね

例えると 「トマト」なのに
ここのは赤い完熟
別の産地ものは赤いけど味はイマイチ
さらに違う産地物は最初から青々としている
はたまた これプチトマトじゃないかよ(笑) みたいな事があり得るわけです


その中でも個人的に気に入りの砥石があります。

それは[巣板の白] 俗に白巣板と呼ばれるものです。
文字通り巣板の白いもので
見た目もきれいで、降りもよく気持ちよく砥げる砥石です


手持ちの3種類の産地物で
まずは

《大平山 白巣板》

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次は
《奥の門 白巣板》

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次は白巣板といえばやっぱりココ
《奥殿 白巣板》

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3種とも
とても降りがよく、すぐに真っ黒な砥汁が出てきます。
スムーズで当たり外れのない砥石です。
鉄、ステン共に気持ちよく砥げるのでお気に入りな砥石の一つです。

採れるお山で模様が微妙に違うのが解かるでしょうか?
大平や奥の門は厚板が採れますが奥殿は薄めの砥石になります
が 砥汁をみるとやっぱり奥殿産が一番黒く、目が細かく
奥殿が一番研げてる気がします。

砥汁ひとつ見てもお山で違うので勉強になります。






マイ 砥石 [砥石]

天然砥石には様々な種類があるため
自分にあった砥石を探すには苦労します
通常研ぐ刃物が決まれば
砥石の説明書きをみれば当たり外れなくそこそこの砥石で研ぐことができますが

ドンぴしゃの石をさがそうとすると
時間とコレ(費用)がかかります。

砥石にはサイズがあって形はご存じだと思いますが
長方形をしています。

以下に
大判 230× 90mm以上
二十四切り (24型) 218× 78mm
三十切り (30型) 205× 75mm
四十切り (40型) 205× 75mm (欠けなどがあるもの)
六十切り (60型) 195× 70mm
八十切り (80型) 180× 63mm
百切り (100型) 160× 58mm
サン型 20.5× 40?65mm
レーザー型 136× 82mm
昆布砥 14.5×10.5mm
コッパ型 砥石を規定の大きさにカットする時に出た切れ端、定形外品。
原石 砥石を切り出したそのままの状態。未整形品のこと。




砥石は、単位 甲(こうり)が山により決まった額面を示し、ひと甲あたり何個だということを
そのままサイズ呼称になっています。
例えば24切りというと
1甲を24分割した大きさということになります
数値が小さいほど大きな砥石となるわけです


そこで こっぱ又は原石と呼ばれる砥石
通常石の塊からサイズものの砥石を切り取るわけですが
6面(上下2側面4)をカットした際に出る端っこを
こっぱ と呼んでいます
※魚でもこっぱとは姿はそのままですが小さい魚を指しますよね 同様に砥石も
  端っこの小さなものを こっぱ と呼びます。

原石はカットしていない石でサイズに合わないもの(切る手間を考えると割に合わない石)や
見るからに売りに出せないもの(割れているとか、筋があるとかetc)になります。

能力は同じながら売りに出せないもので通常は 刃物研ぎの研磨剤替わり(名倉とも言います)に
使ったり刀剣類の艶出しに使ったりするわけですが

小刀や彫刻刀などの小さな刃物は
サイズものの砥石を買っても全面に使うことはなく
むしろ小さい方が使いやすく、効率が良くなります
また、複数の種類(硬さや、艶、仕上がりなど)をもつと刃に合わせて
使分けできるので便利です。

そこで今回は
その こっぱを購入してマイ砥石を作ってみました

作り方は簡単で
① 石を洗って研ぎ面を決めたら、ブロックやコンクリートで擦って平らにします
② そのままでは使えない(面が平らでない)のでダイヤの砥石を使って面を平らにします

以上で終わりなわけですが
簡単そうでなかなか根気がいる作業になります。

刃物に合った砥石ができると良いですが
合わない場合はゴミ化となります。
※ゴミとは言っても砥石なのでほかの刃物に使えたりするので捨てることはありません
自分の場合は薄く割って最終仕上げに使ったり、細かく粉上にして名倉代わりに使ってます


まずはこっぱの中から
砥石になりそうなものを選びます
※実際にこの量で砥石になりそうなものは3,4個ぐらいでしょうか
①砥石になりそうな石を選定します
②たわしで泥を落として砥石の色、質と面を付ける所を確認します


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③ ブロックなどを使い面が平らになるまで磨っていきます
※柔らかいといいのですが硬いとなかなか重労働です
④ ダイヤの砥石で面の凹凸をなくし平面にします。


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⑤最後に刃物を使って試し研ぎ(硬さやおり、仕上げ面など)を行い
  作った砥石の相性をみます。
  ここで砥石の姿を見ることにより層の種類を確認します

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 今回のは中山近辺なので 
 白巣板 おそらく奥殿 硬くてすべり良好 研ぎ汁 濃黒 
 戸前   硬くて仕上がり良好         研ぎ汁 濃黒
 戸前天井 ではないかと思われます    研ぎ汁 濃黒  仕上がり鏡面系
 
 どれもすばらしい実力の持ち主で申し分ありません。
 こんな石と巡り合えた時の親(カットされたサイズもの)の価値は
 とても高価な価格で取引きされていますので
 こっぱながらすばらしい能力を出してくれます
 至極のひと時です
 

最後に裏面、側面をクリア塗装(研いだ後に水洗いが楽なのと、割れ防止)を行い
完了です。



まだかなり残っていますが
一度に磨いても使いきれないので
薄いか小さい石の場合は割ったりして最終仕上げ用に使ったりします


あと カラスの入ったものや天井巣板系の石もあります
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こっぱは色々な種類の割には安価なので
小刀等に使う場合は結構楽しめて面白いです。
さすが 京都中山の砥石ですね 満足です。

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