道具から [料理]
休みの日とか たま~にですが嫁に代って晩飯作ったりしてるんですが
やはり何事も道具から?
料理に必要な道具と言えば
包丁、まな板、あとは鍋類
包丁は今も、砥石で毎日のように砥いでるので料理用と砥石の試し砥ぎ用に
何丁かあります。鍋はたくさんあっても使わないのと置く場所もないし
となると まな板
まな板は20年ほど使ってきた檜と樹脂製のものがあるのですが
檜の板が鉋の掛けすぎ(柔らかいので傷が付くのと汚れがひどくなったときに削り取ってます)で
薄くなったのでこの機会に新調することに
どうせ買うなら板前さんが使ってるような長いやつとか
と言いたいところですが家の台所にそんなもん置くスペースなんかないですよw
頃良い大きさのもので探して購入
大きさは横600 縦400(最大) 厚み40mmの檜を買いました。
もちろん無垢板(一枚もので大きな節はありますが綺麗な板です)
まな板らしく四角くカットもできたのですが
この形も自然ぽくていいかなと思って耳付きのままにしました。
やはり新品はいいですね
檜の香りがとてもいいです。水に濡らすとさらに香りが強くなります。
料理人さんが使ってるのは銀杏が多いようです
檜は香りはいいのですが少し柔らかいので包丁傷とか付きやすく
銀杏は檜のような独特な香りもなく料理にうつらないのと硬めなので結構好まれるようです。
自然木のまな板は手入れを怠ると
割れたり、カビが付いたりするので
使った後は必ず中性洗剤で洗うのと、干すときは水気を取って
陰干しを行う事(日に当てると板が反ってしまい木目から割れたりするようです)
だそうです。
ついでに
義理母夫婦、弟夫婦にも買ってしまえということで
購入先に交渉したら気持ちよく引き受けていただきました。
結果、送ってきたのは↓
我が家のより大きくて上等な板ではありませんか 木目も揃っていて綺麗です
幅は変わりませんが縦が450mmほどあり、耳付きで500mm の板という事でした。
結局、値段も3枚とも同じで
我が家のは切り出して間もないもので、後のは
数年寝かしてある材木からカットしてもらったものです。
当然、新しい方が香りは強いですが、寝かせてないので
反りが出やすく、割れやすい・・・・・・・・・
昔の桐の箪笥とかもそうです 寝かせて木の変形を出し切ってから
使うので長持ちします。 ハイ
お盆に電車に乗って持っていきました
丁度、まな板を買い替えようと考えてたようでジャストタイミングでした
とても喜んでくれたので持っていった甲斐がありました。
このまな板を見ていると何かに似ているんです
似ている・・
似すぎている
そう砥石です(結局砥石かよってツッコミはなしにしてください)
まな板の年輪をみてこれが砥石の場合断面(側面)になります
木材は一筋が一年ですが(昔小学校の理科で習いましたよね)
京都産の砥石は、おおよそ2億年(恐竜がいた時代より遥か昔になります)かかって今の層が出来たと言われてるので
鉱脈層の厚みが40mとすると 2000万年/4m 200万年/40cm
5万年/1cmの計算になります どんだけ~ と叫びたくなりますが
資料によると千年/1mmらしいです
それほど京都の砥石というのは凄い代物なのです。
最初、日本の元はハワイ当たりの赤道上にあったらしいですが誰も見ておりません
火山の爆発や地殻変動により圧力が加わり、また余分な不純物が取り除かれ
日本が2億年かけて北上し、その鉱脈があるのが京都であった
「砥石は王城五里を離れず」 と言う伝えにもあるように 鎌倉時代、
王城(平城京)からすぐ近くで砥石が採れたという事です
そして世界に類を見ない質の良い砥石が京都産 本山と呼ばれるものなわけです。
世界でもヨーロッパ(ベルギー)とかアジアでは韓国や中国でも砥石はあります。
またアメリカでもアーカンソー州で採れる 一度は聞いたことがあると思いますが
アルカンサス砥石(Arkansas)と言うものがあります
日本砥石は水砥ぎなのに対し、オイルストーンと呼ばれ、油を含ませて使う砥石になります。
なぜ油を使ったかというと、非常に硬く、当時アメリカ(油産出国)は油より水の方が高く
結果的に油を使って砥ぐようになったからだと言われています。
それ以外にも砥石の質が違うので水を付けてもほとんど吸わない(油は浸み込ませる)理由もあるようです
ここも日本と同じ理由で今ではほとんど採っていない
※人造砥石が性能も良く、主流になり、不便な山へ取りに行っても採算が取れない
今は一部の仕上げの用途で工業用や歯医者さんのメス等を砥いだりしています。
話がだいぶと逸れてしまいましたが
やはり何事も道具は大事です、
ですがそれに伴う技術(腕)もないと宝の持ち腐れになるのは事実なようです。
ですから暫くは自作のミニ砥石で我慢します。